
安心・安全なお米を、農家から直接あなたの食卓へ
「人と大地の物語」は、安心・安全なお米を農家から直接購入できる場です。
まずは、復興支援を兼ねた福島県の有機農業家からスタートします。
日本のお米をめぐる現状と、私たちにできること
日本の食料自給率は主要先進国の中で最低水準にとどまり、米農家の9 割以上が60歳を超え、後継者不足から廃業が相次いでいます。
2025 年にはコメ不足が現実の問題となり、価格が高騰するなど家計への影響が表面化して話題となりました。
しかし、ここで見逃してはならないのは「価格の高騰」自体が問題の核心ではないということです。
本質的な危機は、
・国内米農家が高齢化と廃業で減少し続け、将来にわたり供給が縮小していくこと
・農薬や化学肥料依存により、豊かなはずの日本の土壌が劣化に直面していること
であります。
安心・安全なお米はいつまで手に入るのか
安心・安全なお米が、将来、当たり前に手に入らなくなる可能性があります。
この状況を食い止めるために必要なのは、消費者一人ひとりが「安定的に、適正な価格でお米を購入する」という行動を取ることです。
ここでいう適正価格とは、農業者が長年の経験と技術、そして経営哲学を注ぎ込んで育てた「安心・安全で高品質なお米」に対して、当然支払うべき正当な対価です。
さらに、この取り組みは単なる取引にとどまりません。
ご購入いただく皆さまには、農業者の思いや努力を知り、現場を訪れて対話を重ねるなど、生産者との人的なつながりを深めていただくことを目的としています。
この取り組みはお米にとどまらず、今後は有機農業の生産者を増やし、取り扱い品目を拡大していくことを目指しています。
同時に、自然環境を大切にする農業のあり方や、有機農業と環境とのかかわり、そして安心・安全な農産物が健康に与える影響など、農業に始まり「自然環境・食・健康」という幅広いテーマについて情報発信を行ってまいります。
現在、農林水産省は有機農業の比率を高める政策を進めており、社会全体で「環境に配慮した持続可能な農業」へのシフトが始まっています。
その中で、BLOF 理論のようにビジネス性の高い有機農業モデルが注目される一方、自然栽培や協生農法など、多様なアプローチが並行して発展しつつあります。
私たち「人と大地の物語」も、こうした幅広い農法や哲学を持つ生産者と手を携え、安心・安全で持続可能な農産物を皆さまにお届けする取り組みを拡大してまいります。
「本当に安心できるお米」を未来へ
また、日本のお米の世界には、消費者からは見えにくい課題があります。
「無農薬」と表示されていても、その基準や定義はあいまいで、実際の栽培方法が消費者に伝わらないこともしばしばで、ラベルだけでは“本当に安心できるかどうか” を判断するのが難しいのが現実なのです。

農家紹介
「人と大地の物語」は以下にご紹介する農家からお送りします。

土の力を信じ、無農薬に挑む
塚目 剛(天栄村・つかめ農園)
米価の長期低迷や農家の高齢化・後継者不足といった厳しい環境に直面しながらも、「先祖代々受け継いできた土地を守りたい」「食の安全保障を支えたい」という思いで農業を続けてきました。

地域の農業を守り、次世代へつなぐ
佐藤 健一(須賀川市・すこやか農園)
佐藤さんは、半世紀近くにわたり有機農業の研究と実践を続けてきました。作物の成長に合わせて水や養分を調整する「栄養周期理論」を基盤に、カバークロップ(緑肥)で土を豊かに保ちながら、大地にも人にもやさしい米作りを実践しています。

未来へ託す希望を、一粒に
二瓶 寿(須賀川市)
二瓶さんの圃場は、国立研究開発法人 農研機構が実施する「生物多様性評価」で2025年に最高水準の7点を獲得。サギ類や魚類、昆虫類など多様な生き物が共存する環境が確認され、環境負荷を最小限に抑えた農法への真摯な取り組みが高く評価されています。
信頼と共生に向けて
「人と大地の物語」の共同経営者として、互いの知見を活かしていきます。
「人と大地の物語」の取り組みは、決して弊社が米を買い占めて高値で転売するものではありません。
ここでお届けするお米は、弊社の理念に賛同いただいた有機農業家の方々が、それぞれの哲学をもって丹精込めて育てたものです。
本事業で生まれた利益は、すべて生産者と共有します。
仕入金額に上乗せして「実際の売上実績に応じて後分配」する仕組みをとり、農家の持続的な経営を支えることを最優先に考えています。
さらに、この取り組みが拡大していけば、「人と大地の物語」を別会社化し、今後新たに賛同いただく有機農業家の皆さまにも資本参加いただき、共同経営者として共に事業を担っていただく計画です。
私たちはもともと、日本CFO 協会、日本CHRO 協会、日本CLO 協会といった一般社団法人の事務局機能を担い、企業のCFO・CHRO・CLO といったコーポレート部門の幹部が集い、企業の枠を越えて知見を交換し合うコミュニティを運営してきました。
孤軍奮闘しがちな有機農業家の方々にも、同じように「課題や工夫、考え方を共有できるコミュニティ」を広げていきたいと考えています。
農業者同士が支え合い、互いの経験を活かすことで、安心・安全な農産物への取り組みは一層確かなものとなります。
お米の
ラインナップと
お申込み

今回ご提供するお米は、「人と大地の物語」限定の特別なお米です。
通常の流通では決して手に入らない、農家の方々がこの企画のために特別にご用意くださったものです。
たとえば、つかめ農園の「天栄米」は天栄村の道の駅でも販売されていますが、完全無農薬で育てられたものは本企画を通じてのみ入手可能です。
これは、農業者が理念に賛同し、ここにしか出荷しないと決めてくださってから生産に臨んで頂いた極めて希少な取り組みだからです。
さらに、このお米は数量に限りがあります。
収穫量そのものが限られており、売り切れ次第終了となります。
追加生産や補充はできません。
農業者同士が支え合い、互いの経験を活かすことで、安心・安全な農産物への取り組みは一層確かなものとなります。
だからこそ、ここで手にしていただく一膳は、他では決して味わえない「一期一会のごはん」です。

精米・選別、出荷について
「人と大地の物語」は、「お客様に少しでも良いものを、少しでも良い状態で、と考え全ての商品の品質管理を行っている」須田商店様に、生産者のお米の品質管理から精米・選別、出荷をお願いしています。
「日本文化(米・酒)」と「旨い」と
「笑顔」をお届けしたい
販売責任者:須田商店 須田 悦正

定期便でお届けします。
隔月お届け・5回コース(定期便以外の販売は行いません)
2025年12月、2026 年2月、4月、6月、8月のそれぞれ初旬に発送します。